混一疆理歴代国都之図

解説

西本願寺の旧蔵にかかる『混一疆理歴代国都之図』は、現存する世界最古の世界地図の一つである。朝鮮の役の際、加藤清正が熊本の本妙寺に献納した『大明国地図』などと同じ系統のものとされている。

絹地に描かれたこの地図は、下段にある朝鮮王朝建国の功臣権近が記すその由来によると、1402年(明の建文4年)、左政丞の金士衡と右政丞の李茂の命を受けた李薈が、明王朝からもたらされた二つの地図を合体して作成し、簡略であった朝鮮半島と日本列島を描き直したものだという。

本学に所蔵されるものは、図中の朝鮮半島に記されている地名などから、実際には1470年代以降の改訂版と考えられるが、製作年代については、いまだ検討の余地がある。しかし、現存する同系の世界地図の中で最も古いものであることは間違いない。

李薈がもとにした二つの地図とは、モンゴル=元朝時代の14世紀半ば頃に作成された李沢民の『声教広被図』と清濬の『混一疆理図』である。そのため、図に記される地名の多くは、世界帝国を築き上げたモンゴル帝国時代のものである。大航海時代より前にアジアで作られた世界地図として、研究の価値は高い。


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