当麻寺中将法如廿九歳之御影 -曼荼羅各種図版集-

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当麻寺中将法如廿九歳之御影 -曼荼羅各種図版集-

解題

 曼荼羅は梵語。壇または円輪具足等と訳し、方円の壇上で諸仏諸尊を安置し、その功徳を聚集して一大法門を成するという。その様相を図示するものを曼荼羅という。金剛界曼荼羅、胎蔵界曼荼羅、両界曼荼羅など、密教の重要な構成要素である。なお、当麻曼荼羅は浄土教のものであって、密教でいう曼荼羅とは異なるものがある。
 大和当麻寺蔵版。
 中将姫は天平時代の人。当麻寺に在って発願し、観無量寿経により蓮糸を以て極楽浄土の相を織成し、所謂当麻曼荼羅を造顕した尼僧として知られる。図上に次の和歌あり。「紫の雲のたへまに吹風は聖衆来迎をんがく(音楽)の音」

2021年度展観「病と生きる」
 「当麻寺中将法如廿九歳之御影」は、天平時代に当麻寺に在って発願し、観無量寿経により、蓮糸を以て当麻曼荼羅を織ったという伝承で知られている中将姫の姿を一枚摺りにしたものである。中将姫は、29歳で入滅し、その際、阿弥陀如来と二十五菩薩が来迎し、生きたまま西方浄土に向かったとされる。中将姫が生前婦人病に悩まされ、観音菩薩に祈願したところたちまち平癒したという伝承から、当麻寺の十一面観音像は「導き観音」の名で婦人病・安産の守りとして信仰されている。

 
項目内容
請求記号024.301-30-12/16
ヨミタイマデラ チュウジョウ ホウニョ ニジュウキュウサイ ノ ミエイ マンダラ カクシュ ズハンシュウ
Taimadera chūjō hōnyo nijūkyūsai no miei mandara kakushu zuhanshū
資料別名
著者名
著者別名
出版者
サイズ54.0×32.0(cm)
数量単位1(枚)
刊年[江戸時代]
コレクション禿氏文庫
OPAC
IIIF ManifestIIIF Icon https://da.library.ryukoku.ac.jp/iiif/130655/1/manifest.json
関連リンク
備考●木版墨摺
カット数1
画像種別カラー