続世継

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続世継

解題

■2023年度展観「〈紫式部〉の物語」32/48
 いわゆる「四鏡しきょう」の一つで、『大鏡おおかがみ』を継いで嘉応2年(1170)に成立した歴史物語。後一条天皇の万寿2年(1025)から高倉天皇の嘉応2年までの146年間の歴史を語る。
 展示箇所(第1冊8カット目)に見えるように、昔物語(歴史)の語り手は、『大鏡』の語り手であった大宅世継おおやけのよつぎの孫娘で、「あやめ」の名で紫式部にも仕えていたという150歳超(170歳ほどか)の老女という設定である。
 本資料では欠いている巻十「打聞うちぎき」の「作り物語の行方ゆくえ」には、『源氏物語』の作者である紫式部が地獄に堕ちたという説を否定しつつ、むしろ観音の化身であったと語る。『今鏡』と近い頃に成立した『宝物集ほうぶつしゅう』にも、地獄に堕ちて苦しむ紫式部が夢に現われたという説話が見える。

 
項目内容
請求記号021-369-9
ヨミショク ヨツギ
Shoku yotsugi
資料別名その他:今鏡
著者名[藤原為経著]
著者別名
出版者
サイズ25.7×18.0(cm)
数量単位9(冊)
刊年
コレクション写字台文庫
OPAChttps://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB32120188
IIIF ManifestIIIF Icon https://da.library.ryukoku.ac.jp/iiif/150410/1/manifest.json
関連リンク
備考●近世木活字本
●巻号: 巻1-9
●著者およびその他資料別名は『国書総目録』による
カット数313
画像種別