帚木別註

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帚木別註

解題

■2023年度展観「〈紫式部〉の物語」15/48
 『源氏物語』帚木ははきぎ巻の一場面である「雨夜あまよ品定しなさだめ」の注釈書。奥書によれば、文明17年(1485)に連歌師の宗祇そうぎ(1421~1502)が「児女子のために」注したもの。最初に巻名の由来を説き、以下、文意の詳細な注釈がつづく。語句説明にとどまらず、文章の鑑賞や巻の構成にも触れ、また場面中で話題となっている女性を以後の巻々に登場する女君たちと比定しつつ評するところに特徴がある。なお、本資料には、猪苗代いなわしろ兼載けんさい「光源氏物語 定家の本河内本の分別の事」が付載されている。
 展示箇所(15カット目)に見える「草子そうし(の)」は、『源氏物語』研究における重要な術語として現在も用いられているもので、その最古の確例として注目される。

 
項目内容
請求記号913.36-20-W-1
ヨミハハキギ ベッチュウ
Hahakigi becchū
資料別名表紙:源氏帚木巻別註
その他:雨夜談抄
著者名宗祇[著]
著者別名
出版者
サイズ
数量単位1(冊)
刊年[江戸時代]
コレクション写字台文庫
OPAChttps://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21176759
IIIF ManifestIIIF Icon https://da.library.ryukoku.ac.jp/iiif/210539/1/manifest.json
関連リンク
備考●写本
●巻末に「光源氏物語定家の本河内本の分別の事 / 兼載[著]」あり
カット数75
画像種別カラー