日本紀略

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日本紀略

解題

2022年度展観「戦と平和」
 『日本紀略』は、平安時代後期に成立したとされる歴史書である。編者は不詳であり、神代から後一条天皇の長元9年(1036)までの歴史が、編年体の体裁を採り、漢文で記されている。
 天慶2年(939)、常陸国府に追われていた土豪・藤原玄明を匿った平将門(903?~940)は、国府と対立して合戦となり、国守・藤原維幾らを捕らえた。このことにより、朝廷に反旗を翻すことになった将門は、一時は関東を制圧したが、僅か数か月で将門は戦死し、乱は鎮圧された。

2021年度展観「病と生きる」
 『日本紀略』は、平安時代末期に編纂された歴史書である。編者は未詳。『日本書記』をはじめとする「六国史」(りっこくし)の抄録と、六国史以降の後一条天皇の時代(長元9年(1036))までを収める。
 後一条天皇の長元3年(1030)に、疫病平癒のため4月に大極殿で『大般若経』の転読が行われ、5月に諸国に『観音経』の転読などを命じ、6月には大極殿に於いて臨時の仁王会が執り行われたことが記されている。政策として、宗教儀式を相継いで執り行うことで疫病を何とか抑えようとする姿が見える。

 
項目内容
請求記号410.3-5-W-5
ヨミ
資料別名凡例:校訂日本紀略
著者名山崎彌左衛門校正
著者別名山崎知雄
出版者(江戸)山城屋佐兵衛[等]
サイズ25.7×17.9(cm)
数量単位5(冊)
刊年万延1(1860)
コレクション
OPAChttps://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21113633
IIIF ManifestIIIF Icon https://da.library.ryukoku.ac.jp/iiif/210713/1/manifest.json
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備考
カット数531
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