黴瘡療治方

  • < 前へ
  •  
  •  
  • 次へ >
黴瘡療治方

解題

2021年度展観「病と生きる」
 『黴瘡療治方』は、梅毒の治療について記した書物である。「黴瘡」(ばいそう)とは梅毒の異称である。梅毒は、15世紀末のスペインやポルトガルによる世界航路の新発見に伴い、世界中に広がったとされる。日本でも16世紀前半には、流行した記録がある。
 著者・山岡元眠(生没年未詳)が記した題言には、黴瘡について、高貴な人々には患者が少なく、貧しい人々に患者が多い病であり、きちんとした医者に診てもらうことができず、軽くても後遺症が残り、重ければ死に至るため、本書を著し、漢字にはすべて片仮名を付けて、貧しい人々でも処方が読めるようにしたとある。

 
項目内容
請求記号690.9-402-W-2
ヨミ
資料別名
著者名山岡元眠著
著者別名
出版者[京都]青樹堂[等]
サイズ15.8×10.9(cm)
数量単位2(冊)
刊年安永8(1779)
コレクション写字台文庫
OPAChttps://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21221534
IIIF ManifestIIIF Icon https://da.library.ryukoku.ac.jp/iiif/210721/1/manifest.json
関連リンク
備考●その他出版者: (江戸)戸倉屋喜兵衛, (京都)芳野屋孫助, 八文字屋市郎兵衛
●1冊目見返しに「青樹堂/生白堂/九湖堂仝梓」とあり
●2冊目巻末に「黴瘡療治方附言」あり
●挿図あり
カット数85
画像種別カラー