紫式部日記傍註

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紫式部日記傍註

解題

■2023年度展観「〈紫式部〉の物語」1-A/48
 『紫式部日記』の最初の研究書である本書は、本文の傍らに漢字を宛て、簡略な注を施すとともに、頭注で有職故実等の考証を記す。著者の壺井義知つぼいよしちか (1657~1735)は有職故実の実証的研究で知られる。主な著述に、『職原抄弁疑私考しょくげんしょうべんぎしこう』『装束要領抄しょうぞくようりょうしょう』『源氏官職故実秘抄げんじかんしょくこじつひしょう』『枕草子装束抄まくらのそうししょうぞくしょう』など。
 『紫式部日記』は、中宮彰子しょうしに仕えた紫式部による、寛弘5年(1008)秋から同7年(1010)正月までの仮名日記。敦成あつひら親王誕生を軸とした記事の公的記録性と私的感懐の独自性とに特徴がある。『源氏物語』に関する最古の記録としても有名。展示箇所は、①藤原公任きんとうが紫式部に「わかむらさき」と声をかけた場面(第1冊34カット目)と、②一条天皇が『源氏物語』の作者を称賛した場面(第2冊24カット目)である。

 
項目内容
請求記号024.7-53-W-2
ヨミムラサキ シキブ ニッキ ボウチュウ
Murasaki shikibu nikki bōchū
資料別名
著者名壷井鶴翁[著]
著者別名壺井義知
出版者(大阪)河内屋儀助
サイズ25.3×17.3(cm)
数量単位2(冊)
刊年文政4(1821)
コレクション
OPAChttps://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21496874
IIIF ManifestIIIF Icon https://da.library.ryukoku.ac.jp/iiif/230701/1/manifest.json
関連リンク
備考●上巻頭に「紫女[系]譜」あり
●下巻末に「浪華書林岡田種玉堂藏板書目」あり
●下巻末に後補(谷村光義)あり
●各巻頭に「太田」「中河」, 各巻末と下巻頭に「佐知之屋」の朱印あり
カット数92
画像種別