[源氏物語]

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[源氏物語]

解題

■2023年度展観「〈紫式部〉の物語」9/48
 『源氏物語』54巻揃い、特大書型が特徴の写本。10名程度による寄合書よりあいがきで、たとえば蓬生よもぎう藤裏葉ふじのうらば竹河たけかわの各巻は定家様ていかようによる同一筆蹟である。表紙の装幀、料紙、筆蹟などから、名のある公家によって製作され、伝えられたものと推定される。本文は青表紙本あおびょうしぼん(藤原定家さだいえが作成した写本)系で、河内本かわちぼん(源光行みつゆき親行ちかゆき親子が作成した写本)を他本注記している箇所もある。
 展示箇所(第23冊4カット目)は、「源氏物語一部(=全巻)の祝言しゅうげん」(今川範政のりまさ源氏物語提要げんじものがたりていよう』)とされる初音はつね巻の巻頭。三条西さんじょうにし実隆さねたか (1455~1537)の日記『実隆公記さねたかこうき』によると、正月2日の嘉例かれい行事として「初音一覧はつねいちらん」(初音巻の“読みめ”)が行われていた。

 
項目内容
請求記号021-624-54
ヨミゲンジ モノガタリ
Genji monogatari
資料別名
著者名[紫式部著]
著者別名
出版者
サイズ30.1×23.4(cm)
数量単位54(冊)
刊年[江戸中期]
コレクション
OPAChttps://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB32102520
IIIF ManifestIIIF Icon https://da.library.ryukoku.ac.jp/iiif/230708/1/manifest.json
関連リンク
備考●写本
●朱点あり (朱墨の書入れ, あるいは朱赤の紙片貼付による)
●奇数巻に「西洞院蔵書」「淳風堂章」「時」, 偶数巻に「西洞院蔵書」「吾唯足知」と判読不明の小型印, 各巻3種の朱印あり
●所収内容: 1冊目「桐壺」, 2冊目「帚木」, 3冊目「空蝉」, 4冊目「夕顔」, 5冊目「若紫」, 6冊目「末摘花」, 7冊目「紅葉賀」, 8冊目「花宴」, 9冊目「葵」, 10冊目「賢木」, 11冊目「花散里」, 12冊目「須磨」, 13冊目「明石」, 14冊目「澪標」, 15冊目「蓬生」, 16冊目「関屋」, 17冊目「絵合」, 18冊目「松風」, 19冊目「薄雲」, 20冊目「朝顔」, 21冊目「少女」, 22冊目「玉鬘」, 23冊目「初音」, 24冊目「胡蝶」, 25冊目「蛍」, 26冊目「常夏」, 27冊目「篝火」, 28冊目「野分」, 29冊目「行幸」, 30冊目「藤袴」, 31冊目「真木柱」, 32冊目「梅枝」, 33冊目「藤裏葉」, 34冊目「若菜 上」, 35冊目「若菜 下」, 36冊目「柏木」, 37冊目「横笛」, 38冊目「鈴虫」, 39冊目「夕霧」, 40冊目「御法」, 41冊目「幻」, 42冊目「匂宮」, 43冊目「紅梅」, 44冊目「竹河」, 45冊目「橋姫」, 46冊目「椎本」, 47冊目「総角」, 48冊目「早蕨」, 49冊目「宿木」, 50冊目「東屋」, 51冊目「浮舟」, 52冊目「蜻蛉」, 53冊目「手習」, 54冊目「夢浮橋」
カット数2218
画像種別