嵯峨光仏縁起(部分)

  • < 前へ
  •  
  •  
  • 次へ >
嵯峨光仏縁起(部分)

解題

■2023年度展観「〈紫式部〉の物語」31/48
 「嵯峨光仏さがこうぶつ」は嵯峨野の清涼寺せいりょうじ阿弥陀三尊あみださんぞん像(国宝)。清涼寺の前身「棲霞寺せいかじ」の本尊で、本資料はその縁起(巻末に清涼寺の本尊、釈迦しゃか如来にかんする縁起も短く付す)を絵巻にしたもの。金霞引きんかすみびきの美しい料紙に金泥彩色きんでいさいしきの精写画が5図、末尾に「東武芝山宝松荼若釈海雲書」とある。同縁起の写本は、ほかに宮内庁書陵部図書寮ずしょりょう文庫の池底叢書ちていそうしょ所収「嵯峨光仏之縁起さがこうぶつのえんぎ」(本文のみ)が知られるばかりである。
 棲霞寺は、河原かわらの左大臣・源とおる(嵯峨天皇の皇子、822~895)の山荘「棲霞観せいかかん」を彼の死後に寺に改めたもの。『花鳥余情かちょうよせい』(021-425-15)は、光源氏が建立した「嵯峨野の御堂みどう」(松風まつかぜ巻、若菜上わかなのじょう巻)について「棲霞寺に思なすらへ侍り」と注している。

 
項目内容
請求記号021.1-204-1
ヨミサガ コウブツ エンギ
Saga kōbutsu engi
資料別名
著者名海雲[写]
著者別名
出版者
サイズ27.7×846.0(cm)
数量単位1(巻)
刊年[江戸後期]
コレクション
OPAChttps://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21613117
IIIF ManifestIIIF Icon https://da.library.ryukoku.ac.jp/iiif/230719/1/manifest.json
関連リンク
備考●写本
●末尾に「東武芝山寳松荼若釋海雲書」とあり
●金泥彩色精写画(5図), 金霞引料紙
●巻子本, 箱入り
カット数1
画像種別