紫家七論

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紫家七論

解題

■2023年度展観「〈紫式部〉の物語」40/48
 『源氏物語』の評論書。紫式部と物語について、「才徳兼備」「修撰年序」「一部大事」「正伝説誤」など7つの論点に分けて論述。従来の注釈書にも載る伝説付会を徹底批判し、『紫式部日記』を主要な論拠に実証する“作家論”は、本書が開拓した新分野で、爾後の研究に大きな影響を与えた。著者の安藤為章ためあきら(1659~1716)は、徳川光圀みつくにに招かれて水戸藩彰考館しょうこうかん寄人よりゅうどとなり、『大日本史だいにほんし』の編纂等に携わった。自跋によれば、本書執筆の契機となった『紫式部日記』との出会いは彰考館においてであったという。
 展示箇所(39カット目)は「正伝説誤」。「日記をくはしく見る人は、さらに此妄説にまよふへからす」という言葉に、本書の特徴が端的に表われている。

 
項目内容
請求記号913.36-42-W-1
ヨミシカ シチロン
Shika shichiron
資料別名
著者名藤原為章撰
著者別名
出版者
サイズ18.2×12.2(cm)
数量単位1(冊)
刊年元禄16(1703)跋
コレクション写字台文庫
OPAChttps://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21176792
IIIF ManifestIIIF Icon https://da.library.ryukoku.ac.jp/iiif/230723/1/manifest.json
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備考
カット数53
画像種別