新勅撰和歌集

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新勅撰和歌集

解題

■2023年度展観「〈紫式部〉の物語」33/48
 後堀河院の命によって藤原定家ふじわらのさだいえ(1162~1241)が撰した第9番目の勅撰和歌集。文暦2年(1235)成立。20巻。表紙は雲龍金襴緞子うんりゅうきんらんどんす装。列帖装れっちょうそう。墨付181丁、一面10行、和歌一首1行書。奥書はない。巻十と巻十四に各2丁分の落丁があり、計19首の歌を欠く。伝本系統は第一類本。紫式部の歌は5首入集している。
 展示箇所(86カット目)は巻十・釈教しゃっきょう権中納言ごんちゅうなごん藤原宗家ふじわらのむねいえ(1139~89)の「法の雨に我もやぬれむゝつましきわか紫の草のゆかりに」(602)という歌の詞書に、「紫式部ためとて結縁経供養し侍ける所に薬草喩品ををくり侍とて」とある。地獄に堕ちた紫式部のために供養(35参照)が行なわれていたという。なお、和歌中の「わか紫」は『源氏物語』の巻名「若紫わかむらさき」のこと。

 
項目内容
請求記号021-585-1
ヨミシン チョクセン ワカシュウ
Shin chokusen wakashū
資料別名
著者名藤原定家編
著者別名
出版者
サイズ26×18(cm)
数量単位1(冊)
刊年[室町中期]
コレクション
OPAChttps://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB20574525
IIIF ManifestIIIF Icon https://da.library.ryukoku.ac.jp/iiif/030007/1/manifest.json
関連リンク
備考●写本
カット数188
画像種別カラー