公卿補任

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公卿補任

解題

■2023年度展観「〈紫式部〉の物語」2/48
 歴代公卿を年代順に列挙した職員録。今に伝わる本の多くは「山科家本」(山科言継ときつぐ〔1507~79〕の書写集成による)の流れを汲む。特に本資料は言継の子、言経ときつねの自筆奥書があり、かつ彼の日記に成立過程が記されている点で注目される。日記によると、本資料は本願寺が言経から借りた本を写したもので、さらに本願寺からの依頼で言経自身が校正し、奥書を付したという。
 中宮彰子しょうし敦成あつひら親王を出産した寛弘5年(1008)当時は、筆頭である道長みちなが(左大臣)をはじめ、顕光あきみつ(右大臣)、公季きんすえ(内大臣)、実資さねすけ(権大納言)らのほか、のちに「四納言しなごん」(8参照)と称される斉信ただのぶ公任きんとう行成ゆきなり、源俊賢としかたも“道長政権”を支える公卿として名を連ねる。

 
項目内容
請求記号021-386-20
ヨミ
資料別名
著者名
著者別名
出版者
サイズ26.2×21.2(cm)
数量単位20(冊)
刊年慶長2(1657)
コレクション
OPAChttps://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB32120698
IIIF ManifestIIIF Icon https://da.library.ryukoku.ac.jp/iiif/160615/1/manifest.json
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備考●写本
●朱墨の書入れあり
●20冊目巻末に「龍集慶長丁酉暦極月廿一日/前黄門藤原朝臣言経」とあり
カット数2741
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