其姿紫の写絵

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其姿紫の写絵

解題

■2023年度展観「〈紫式部〉の物語」48/48
 『源氏物語』を題材とした錦絵。柳亭種彦りゅうていたねひこ偐紫田舎源氏にせむらさきいなかげんじ』の挿絵を描いた歌川国貞くにさだ(三代豊国とよくに、1786~1864)は、その挿絵も用いつつ、さまざまな源氏絵を生み出した。その一つに「其姿そのすがたゆかり写絵うつしえ」(嘉永5年〔1852〕泉市〔和泉屋市兵衛〕刊)がある。物語各巻をモチーフに一場面ずつ描いた、54枚揃いの横大判錦絵一枚物シリーズである。本資料は、それらを用いて作られた縮緬ちりめん絵(細かいしわ加工を施した絵)の揃いを綴じたもの。
 展示箇所(3-4カット目)は、夕顔ゆうがお巻と若紫わかむらさき巻。前者にみえる江戸時代の要素を消せば、伝統的な夕顔巻の源氏絵(46参照)との近さがよくわかる。障子や提灯の模様は、組香くみこう(複数の香を聞き当てる遊戯)の一つである「源氏香げんじこう」で用いる図形のうちの「夕顔」である。

 
項目内容
請求記号022-754-1
ヨミソノスガタ ユカリ ノ ウツシエ
Sonosugata yukari no utsushie
資料別名題箋:いまよふ源氏
著者名歌川豊国画
著者別名
出版者
サイズ
数量単位1(冊)
刊年[江戸末期~明治時代]
コレクション
OPAChttps://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21240587
IIIF ManifestIIIF Icon https://da.library.ryukoku.ac.jp/iiif/210023/1/manifest.json
関連リンク
備考
カット数30
画像種別カラー