聖徳太子伝図会

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聖徳太子伝図会

解題

■2023年度展観「〈紫式部〉の物語」22/48
 聖徳太子しょうとくたいし(574~622)の行跡を中心とする、神代から皇極こうぎょく天皇までの歴史を記した図会ずえ形式の読本。『日本書紀にほんしょき』や『聖徳太子伝暦しょうとくたいしでんりゃく』(紫式部の時代にはすでに成立と推定)を主な典拠とし、諸説も加える。仏法興隆に尽くした聖徳太子は、救世観音ぐぜかんのんの化身あるいは「日本の釈迦」として篤い信仰を集め、親鸞しんらん(1173~1263)らにも大きな影響を与えた。
 展示箇所(第4冊30カット目)は、巻四の「太子日羅に対面し給ふ事」の挿絵。日羅にちら (?~584、百済の官人)が、身をやつした幼い太子の正体をすぐに見抜き、蹲踞して拝する。『源氏物語』桐壺きりつぼ巻で光源氏が身分を隠して高麗こま相人そうにんのもとに赴く場面との類似が注意される。太子伝説は、さまざまな形で光源氏の造型に取り込まれている(23参照)。

 
項目内容
請求記号024.98-357-W-6
ヨミショウトク タイシデン ズエ
Shotoku taishiden zue
資料別名
著者名[若林葛満作], 法橋中和畫
著者別名西村中和
出版者[京都]蓍屋宗八郎[等]
サイズ26.2×18.2(cm)
数量単位6(冊)
刊年文化1(1804)
コレクション
OPAChttps://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21569128
IIIF ManifestIIIF Icon https://da.library.ryukoku.ac.jp/iiif/230714/1/manifest.json
関連リンク
備考●その他出版者: [京都]菊屋長兵衞, 菊屋安兵衞, 美濃屋小兵衞, 小川五兵衞, 升屋藤兵衞, 八幡屋金七郎(ほか)
●作者は『国書総目録』による
カット数216
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