十帖源氏
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解題
■2023年度展観「〈紫式部〉の物語」43/48
『源氏物語』の梗概書で、挿絵131図を有する。自跋から承応3年(1654)成立とする従来説に対して、初刊が慶安年間(1648~52)を下らないとする新説が有力。その場合、本書の刊行が、『源氏物語』最初の挿絵入り板本である山本春生の慶安3年本『絵入源氏物語』(11参照)以前だった可能性が生じる。著者の野々口立圃(1595~1669)は俳諧師で、春正とともに松永貞徳門下。本書は俳諧のための参考書だったとも推測される。本資料は自跋無刊記本で、新説に基づけば明暦年間(1655~58)あたりの刊行か。
展示箇所(第1冊4カット目)は巻一冒頭、「石山寺起筆伝説」による紫式部像。参籠中の紫式部が琵琶湖に映る月を観て物語を着想し、文机に硯を置いて筆を執り、大般若経の裏に書き付ける場面。
項目 | 内容 |
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請求記号 | 913.36-47-W-10 |
ヨミ | ジュウジョウ ゲンジ Jūjō genji |
資料別名 | |
著者名 | [野々口]立圃著画 |
著者別名 | |
出版者 | |
サイズ | 27.8×19.5(cm) |
数量単位 | 10(冊) |
刊年 | [万治4(1661)] |
コレクション | 写字台文庫 |
OPAC | https://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21176823 |
IIIF Manifest | https://da.library.ryukoku.ac.jp/iiif/230726/1/manifest.json |
関連リンク | |
備考 | ●出版年は「国書総目録」による ●挿絵あり |
カット数 | 448 |
画像種別 |