[源氏物語絵巻]

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[源氏物語絵巻]

解題

■2023年度展観「〈紫式部〉の物語」47/48
 『源氏物語』を題材とした絵巻(残欠)。少女おとめ夢浮橋ゆめのうきはしの34帖のそれぞれ一場面を描く。ただし、少女巻とほたる巻は位置(巻序)が入れ替わっており、また椎本しいがもと巻の絵柄が橋姫はしひめ巻のかいま見場面となっているなど、物語理解に疑わしいところもある。全体として慶安3年本『絵入えいり源氏物語』(11参照)の挿絵に似る。巻末の「文化二年冬日 光貞」によれば、画師は土佐光貞みつさだ(1738~1806)か。
 展示箇所は手習てならい巻と夢浮橋巻で、両場面とも『絵入源氏物語』の挿絵と比較的類似している。手習巻、小野の庵で手習をする浮舟うきふねは、石山寺で『源氏物語』を起筆する紫式部(43参照)にも通じる「書く女」の姿である。

 
項目内容
請求記号022.1-205-1
ヨミゲンジ モノガタリ エマキ
Genji monogatari emaki
資料別名
著者名[土佐光貞画]
著者別名
出版者
サイズ
数量単位1(巻)
刊年文化2(1805)
コレクション
OPAChttps://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21050039
IIIF ManifestIIIF Icon https://da.library.ryukoku.ac.jp/iiif/130053/1/manifest.json
関連リンク
備考●写本(彩色図)
●「廿一蛍」から「五十四夢浮橋」まで
●巻末に「筆墨生涯獨善身」の朱印あり
カット数1
画像種別カラー