花鳥余情

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花鳥余情

解題

■2023年度展観「〈紫式部〉の物語」14/48
 「一天無双の才」一条兼良かねら(1402?1481)による『源氏物語』の注釈書。文明4年(1472)に初稿本成立。文章解釈に重点を置き、『河海抄かかいしょう』(1336参照)と並んで「かならず見ではかなはぬもの」(本居宣長もとおりのりなが紫文要領しぶんようりょう』)と評される。
 本資料は第一冊末の識語に「依 勅命馳禿筆加書写訖 文明十年春老衲覚恵」とあり、他冊末にも校正識語を付す(いずれも、龍門文庫本〔第一冊は兼良自筆〕と一致)。後土御門ごつちみかど天皇に献上された「献上本」系統に属する。
 展示箇所(第3冊26カット目)は花宴はなのえん巻で、「大方源氏なとを一見するは歌なとによまむ為也。読んにとりては本歌本説を用へきほとをしらすしてはいかゝ」との記述が見られる。

 
項目内容
請求記号021-425-15
ヨミ
資料別名
著者名[一条兼良著]
著者別名
出版者
サイズ20.3×14.9(cm)
数量単位15(冊)
刊年文明10(1478)
コレクション写字台文庫
OPAChttps://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB32121571
IIIF ManifestIIIF Icon https://da.library.ryukoku.ac.jp/iiif/130817/1/manifest.json
関連リンク
備考●写本
●1冊目巻末に「依勅命馳禿筆加書冩訖/文明十年春老衲覺恵」とあり
カット数893
画像種別カラー