枕草子

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枕草子

解題

■2023年度展観「〈紫式部〉の物語」6/48
 『枕草子』の伝本には雑纂ざっさん本と類纂るいさん本があり、雑纂本は三巻さんかん本と能因のういん本に分かれる。さらに三巻本には第一類本と第二類本がある。本資料は、三巻本のなかでも第一類本と第二類本を合成した性格を有し、他に類例を見ない。ただし、展示箇所(4カット目)の「しき御曹司みぞうしにおはしますころ、西のひさしに」章段から「七日の日の若菜を」章段までの零本。
 『源氏物語』朝顔あさがお巻に、光源氏が藤壺ふじつぼ中宮の御前での雪山作りを思い出す場面がある。これについて、『河海抄かかいしょう』(1336参照)は『枕草子』「職の御曹司におはしますころ、西の廂に」章段に見える雪山作りを意識していると見る。ちなみに、紫式部は『紫式部日記』(1参照)で清少納言を厳しく批判している。

 
項目内容
請求記号022-535-1
ヨミマクラ ノ ソウシ
Makura no sōshi
資料別名
著者名[清少納言著]
著者別名
出版者
サイズ28.2×23.6(cm)
数量単位1(冊)
刊年[室町時代]
コレクション写字台文庫
OPAChttps://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB32084199
IIIF ManifestIIIF Icon https://da.library.ryukoku.ac.jp/iiif/220007/1/manifest.json
関連リンク
備考●写本
カット数59
画像種別