百人一首一夕話

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百人一首一夕話

解題

■2023年度展観「〈紫式部〉の物語」41/48
 『百人一首ひゃくにんいっしゅ』の注釈書。一首ごとに歌人の伝記や逸話、挿絵、和歌解釈などを収載。書目解題の大著『群書一覧ぐんしょいちらん』で知られる尾崎雅嘉まさよし (1755~1827)は、文献資料の渉猟・編集に長け、本書でも本領を発揮している。
 展示箇所(第5冊20カット目)は、『紫式部日記』にある子ども時代の逸話(1-A②参照)をもとに描いた挿絵。兄弟(本書では兄)の惟規のぶのり(本書では惟親)よりも学問の才能を見せる幼い紫式部に対し、文人であった父為時ためときが「男の子だったらよかったのに」と嘆いたという。右下には『源氏物語』作者の天才ぶりを絶賛する「無名抄」(『無名草子むみょうぞうし』)の一節を引用し、左上では『源氏外伝げんじがいでん』(39参照)『紫家七論しかしちろん』(40参照)における称賛に触れ、併せて「賢婦けんぷ」としての紫式部を紹介。

 
項目内容
請求記号911.124-32-W-9
ヨミヒャクニン イッシュ ヒトヨガタリ
Hyakunin isshu hitoyogatari
資料別名
著者名尾嵜雅嘉著, 大石真虎圖
著者別名
出版者[大阪]敦賀屋九兵衞
サイズ26.5×19.2(cm)
数量単位9(冊)
刊年天保4(1833)
コレクション写字台文庫
OPAChttps://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21357340
IIIF ManifestIIIF Icon https://da.library.ryukoku.ac.jp/iiif/230724/1/manifest.json
関連リンク
備考
カット数563
画像種別