源氏物語聞書

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源氏物語聞書

解題

■2023年度展観「〈紫式部〉の物語」20/48
 天文19年(1550)に成立した『源氏物語』の注釈書。連歌師の里村昌休さとむらしょうきゅう(1510?1552)が、師である宗牧そうぼく(?~1545)の『源氏物語』講釈の聞書ききがきをもとに、『河海抄かかいしょう』(1336参照)、『花鳥余情かちょうよせい』(14参照)、『弄花抄ろうかしょう』の注をも取捨しつつ自説を加えたもの。伝本は10本程度の写本が知られるのみで、板本はない。本資料は、昌休の弟子、里村紹巴じょうは(1525~1602)の注などが増補された内閣文庫本系統に属する。装訂・書写相は諸伝本の中でも美麗である。
 展示箇所(第15冊55-56カット目)である手習てならい巻の冒頭に登場する横川僧都よかわのそうずについて、『河海抄』以来、恵心僧都えしんそうず源信げんしん(942~1017)(25参照)を准拠とする説が唱えられている。

 
項目内容
請求記号021-426-15
ヨミゲンジ モノガタリ キキガキ
Genji monogatari kikigaki
資料別名休聞抄
著者名[里村昌休著]
著者別名
出版者
サイズ13.7×20.0(cm)
数量単位15(冊)
刊年[江戸前期]
コレクション写字台文庫
OPAChttps://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB32121686
IIIF ManifestIIIF Icon https://da.library.ryukoku.ac.jp/iiif/230713/1/manifest.json
関連リンク
備考●写本
●巻末に[里村]昌休の跋あり
カット数1252
画像種別