恵心僧都絵詞伝

  • < 前へ
  •  
  •  
  • 次へ >
恵心僧都絵詞伝

解題

■2023年度展観「〈紫式部〉の物語」25/48
 源信げんしん(24参照)の850年遠忌に際し、比叡山の前大僧正豪海ごうかいが一代記制作を発願し、恵忍えにん堯道ぎょうどう法龍ほうりゅうに依頼して執筆させた源信伝の集大成。「絵詞伝えことばでん」というにふさわしく、多くの挿絵を備える。恵心僧都えしんそうず横川僧都よかわのそうずとも称された源信(942~1017)は、比叡山で出家し良源りょうげんに師事。主著『往生要集おうじょうようしゅう』(2627参照)は浄土教の基盤を確立し、平安時代の思想・文化にも深い影響を与えた。本書中に登場する源信の妹や母は、『続本朝往生伝ぞくほんちょうおうじょうでん』(7参照)や『今昔物語集こんじゃくものがたりしゅう』などにも見える。
 展示箇所は、①息絶えた妹を源信が蘇生させた場面(第2冊40カット目)と、②源信が臨終間際の母と久々に対面した場面(挿絵)(第3冊5カット目)。『源氏物語』手習てならい巻にも「横川僧都」とその母尼、妹尼が登場する(20参照)。

 
項目内容
請求記号296.5-821-W-3
ヨミエシン ソウズ エコトバデン
Eshin sōzu ekotobaden
資料別名
著者名法龍記
著者別名
出版者(近江)松嶋昌壽堂
サイズ26.1×18.9(cm)
数量単位3(冊)
刊年慶応2(1866)序
コレクション
OPAChttps://opac.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/BB21487593
IIIF ManifestIIIF Icon https://da.library.ryukoku.ac.jp/iiif/230717/1/manifest.json
関連リンク
備考●挿絵あり
●3冊目巻末に「西教寺藏板」とあり
●各冊巻頭に「江月山人」 「佛子澄光」の朱印あり
カット数151
画像種別